【税理士試験】税理士試験には撤退戦略も必要


税理士試験は合格まで相当の年数がかかります。

やるからには、撤退戦略も頭に入れておいた方が良いでしょう。

私が税理士を目指したのは32歳のとき。

受験のため思い切って転職をしましたが、その後いろいろあり・・・

初受験は35歳になってから。

そこから37歳のときに初めて科目合格をすることができ、

39歳のときに3科目まで揃えることができました。

そこから2年間は大学院に通い、41歳のときに大学院課程を修了。

42歳になるとき試験免除決定の通知があったので、

資格取得までに要した勉強期間はおそよ「7年」になります。

最終的に資格を取れたから良かったものの、

今振り返ると、人生において相当リスクのある試験だったと感じています。

税理士試験の受験生活は過酷

税理士試験は会計・税法科目を合わせて計5科目に合格する必要があります。

しかも試験は毎年8月に実施される1回のみ。

最近では「5科目合格」ではなく、

私のように「3科目合格+大学院免除」をとられる方が多いようですが、

それでも、税理士資格を取得するまでには、

早くて3〜5年、平均で7〜10年かかると言われています。

働きながら、長期期間の試験勉強を続けていくのはかなりの負担です。

まず、試験勉強を中心にした生活にしなければいけません。

ご家庭を持っている方であれば、ご家族の理解や協力も必要不可欠となってくるでしょう。

さらに税法科目(法人・所得・相続)の受験ともなれば、

「仕事、食事、睡眠以外の時間はすべて勉強」

にするくらいの覚悟が入るかと・・・(私には到底無理でした)

こうした受験生活の過酷さから、

途中で断念せざるをえない方も決して少なくはないでしょう。

3回目の受験で決めたこと

私も初受験が35歳と遅めの年齢だったこともあり、

ダメだったときの撤退戦略も考えておく必要がありました。

初受験から2年続けて簿記論に不合格(A判定)となり、次の試験のときには37歳。

さて、どうしたものか・・・

もし税理士になれないとしたら、この業界に残るつもりはなかったので、

「続けるか・諦めるか」の判断は年齢的にもギリギリのタイミングでした。

そこで、私が決めたことは

「来年、3回目の試験で1科目も取れなければ、税理士試験をあきらめる」

というものでした。

3回もやって1科目も受からないのであれば、

「試験への適性」という意味でも、あきらめるしかないだろうと。

そのプレッシャーがいい方向に向かったのか、

3回目の受験でなんとか科目合格をすることができました(財表「合格」、簿記論「A」でした)

結果が出たから良かったものの、もしダメだったらと思うと今でもゾッとします笑。

税理士試験の勉強は長期間に渡るため、

失敗したときには、それまでの人生が無駄になってしまうリスクもあります。

だからこそ、万が一の時のために撤退戦略を考えておくことも大切だと思っています。

(特に私のように30代で初受験となる方は、よく検討しておいた方がよいでしょう)

私も、30代のほとんどを税理士試験に費やしたので、

失ったものもそれなりに大きいです。

(もう引くに引けなくなってしまったというのが正直なところですが・・・)

「受験をいつまで続けるか、どこで諦めるか」

自分なりの基準を持っておくことは、その後の人生へのリスクヘッジにもなります。

時間は限られていますし、選択のタイミングを間違えないようにしましょう。


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